人は、身内の方を亡くしても、その人をいつも身近に感じていたいと思うものです。
亡くなった方の霊は、この世にとどまっていつでも子孫を見守ってくれているという、日本の伝統的な考えは今も生き続けているのです。
祖先がいなければ私達は生まれていないはず、祖先のまつりとは、そんな生命のつながりの大切さを身近に感じるものなのです。
ここでは、祖霊と年中行事について詳しい解説を致します。
祖先のまつりに関しては、他にも次の内容を解説しております。
命 日
命日には、おとくの中から命日にあたる祖先の霊璽を取り出して、特別にお参りします。
毎日のお供えものの他に、お酒や野菜、果物をはじめ、故人の好物などもお供えしましょう。
年祭の日には、親戚や故人と親しかった方を呼び、神職さんにおまつりを行ってもらいます。
お彼岸
彼岸には、お墓参りをする習慣があり、祖先の霊を家に迎えるお盆とは違って、祖先に会いにゆく行事としての色彩が濃いようです。
お彼岸は、春分の日(3月21日頃)と秋分の日(9月23日頃)をはさんだ前後3日間ずつ計7日間のことで、それぞれ春彼岸、秋彼岸と言い、彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」、春分・秋分の日を「彼岸の中日」と言います。
お 盆
祖先の霊を身近に感じ、親しくまつるときです。
旧暦7月15日を中心に行われる祖先をまつる行事で、7月13日夕方の迎え火に始まり、7月16日の送り火に終わります。この時期には地方や家庭の習慣に従って、ご先祖をおまつりしましょう。